短編小説はこちら
長編小説
神坐す国 永久の夢
かつて人は、神と共に生きていた。
風の宮の一族の香図音は、新米の巫女として新年の祭に参加していた。友人の風の女神風謡と共にいるところ、海神自ら妖魔討伐に向かうところに出くわして…
空蝉
診療所を訪れた義父から、義隆はある女の診察を頼まれる。それは子爵の妾で、とらえどころのない女だった。
「私に触れると死ぬのですって」戯れのように笑う女に、義隆は翻弄され続けるが……。
年若い医師と、華族の愛人。理性としがらみが邪魔をする。
2009.2.28完結
月に降る雨と懺悔
明治。旅の二人連れが通りかかった山間の小さな宿場町。閉じ込められた世界で人々は生きていた。
その町で、事件が起きている。奇妙な死に方をする人間が増えた。そして更に人々を襲う、奇妙な事象。
澱のように感情は沈み、少年たちは、お互いだけを頼りに生きていた。
※多少の残酷描写を伴います。苦手な人はご注意ください。
2009.4.28完結。
禍言の葉
闇に巣食うものがいる。学校で次々に起きる事件。狙われた少年。警備員の出会った闇。裏に暗躍するものの陰。夜の学校。そこで起きる不可思議な出来事。裏で起きているのは何なのか。
傍若無人な魔道士の少女とおせっかいな黒猫のコンビ、高飛車な美少年と年寄りくさい少年のコンビ、怖がりな巫女が活躍する、ホラー風味なファンタジー。
2005.10.23完結。
君は冬の陽に目覚め――戦国恋話
戦国時代、西の一部を治めていた神宮家と、東の有力武将である飛田家とは、戦国の始まりから長い間険悪な間柄にあった。
神宮家は、側室の子であり気質の優しい長男と、正室の子で奔放な次男と、家臣の間で後継者争いが表面化しつつあった。冷酷無比な一族と言われる飛田家では、後継者争いによる血族殺しが続いていた。そんな中、神宮家と同盟にある国が飛田に攻められ……。
命を懸けて国と家族を守ろうとする人、国か大事な人かの選択に苦悩する人、絡み合う陰謀と罠。その中での安らぎと恋。
「歴史ファンの方に１００のお題」利用。2003.11完結。