あとがき







 さいごまでおつきあいいただきまして、ありがとうございました。未読の方がいらっしゃいましたら、どうぞ本編をお読みくださってから、こちらに来てください。ネタバレを含みます。



 そんなわけで、無事に完結いたしました。
 物語の顛末そのものについては、流紅たちの次世代について実は別の話で書いておりますので(オンでは公開していないので申し訳ないのですが)、すべての筋はきっちり決まっておりました。ただ、細かいことについては迷いながらやっていたのですが。
 最初から、流紅が当主におさまることは決まっていたので、今回は当主ではなくて当主にならない人もメインで書きたい、と思い、紅巴に結構重点を置いて書かせていただきました。ラストも決まってはいたのですが、それでもやっぱ進むにつれて紅巴の扱いをどうするか迷いました(そして、時々いただく感想とかを見ると、紅巴の人気が結構高くてびっくりしました)。結局、最初の予定通りになったわけですが。こういう終わり方というのは、わたしの書くものとしては珍しいと思うので、どうなのかなあと結構反応が気になります。
 毎回7〜13キロバイトに分けてアップしておりましたので、そうやって分けてアップできるように話を書いていると、ここが書き込みすぎだなとかよくわかりました。なんとなくテンポとか、話の分け方とか、構成の仕方というのも掴めてきて、いい勉強になったと思います。

 以前どこかでちらりと書いたのですが、「戦国恋話」は単発で、主人公たちの世代を変えながら書かせていただいている話であります。
 そもそもは、緋華と晟青がメインの「君のために」が、このシリーズの書きはじめでした。それから、「この子らの父親世代ってどんなんだったのかな〜」って感じでどんどんさかのぼりつつ話が膨らんでいった感じです。さかのぼっていって、明流と紫雲がメインの「友との誓い」次いで、本作「君は冬の陽に目覚め」を書いた、という形になります。
 本作を書きながら思っていたんですが、このサブタイトルついてるけどどうにもやっぱり恋愛ものというには薄いよなあ…と。で考えてみるに「君のために」(恋愛)「友との誓い」(友情)「君は冬の陽に目覚め」(兄弟)とテーマが分かれるようです……。そのうち、神宮家初代の話も書きたいと思うので、それだとテーマどうなるんだろうなあ……。



 そんな感じでした。重ねて、最後までおつきあいいただきありがとうございました。
 よろしければ、作品の感想などいただければ幸いです。







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