ええと、一応関係のある話なので、前に日記に書いたことをこっちにも載せておきますです。 私が「戦国恋話」を書くにいたった理由というのはいくつかあるのですが、何度か書いている通り、厳密には時代ファンタジーになるこのシリーズを、ファンタジーとしてだけではなく、時代小説としても楽しんでいただければいいなーと思いながら、一応資料をあさりつつ書いています。 そして、時代小説好きの人だけではなく、時代作品が苦手だという人にも楽しんでいただければ、と思いつつ、作品に入り込みやすいようにと思って当時では絶対に使わない言葉とかも使っています(義務、とか、ぼく、とか)。めざせジャパネスク!なのであります(笑)。 「御桜さんのおかげで時代小説も読めるようになりましたー」というお声もいただいたりして、とてもうれしいです。 そんなこんなで、本作に関しては、 年齢は数え年ではなく、満年齢で書いてます。数え年なら、「君は冬の陽に目覚め」の作中紅巴は21歳、流紅は19歳になるんですが、それだとやっぱり読み手側の感覚も変わってくるのではないかと思いますし、いちいち1,2歳マイナスして考えていると混乱してくるだろうし。 季節なども現代と同じ感覚で書いています。 混乱を招くのではと思い、幼名の設定もありません。元服はあるんですけどね。 それから、戦国恋話を書き始めたころの基本姿勢として、 私は当時からいくつか歴史を題材にした作品を書いてはいたんですが、そのこだわりが「表ではこう語られているけど、実際は違ったかもしれない」ということ。歴史なんてものは、次の支配者の都合とかで捻じ曲げられるものですし、権力者なんかは実際にやりたいと思ったこととは違う行動をとっている可能性だってたくさんあるわけですし。 「実は険悪の仲といわれた人同士でも、本当はすごく仲良しだったかもしれない」とか「その逆もあるかもしれない」とか考えて書くようにしていて……まあ、歴史作品を書く上での醍醐味ですな。 「後世ではこう語られてるけど実はこうだったりするのよ」的な感じで書いてるんですよー。戦国恋話的未来では、紅巴なんて「神宮家にはめずらしい臆病者」なんて評が残っていると思われますし。そういう裏のことなんて一人でもそもそ考えながら書いているわけです。 そんな感じです。 |