まがことのは




あとがき





最後までおつきあいただきましてありがとうございました。
ものすごいのんびりペースの更新でしたが、更新のたびに通っていますという暖かいお声があったからこそここまで辿り着けました。本当にありがとうございます。

本当は、短期間で一気掲載、その後は削除、の予定だったんですよね。
現時点でもいつまで掲載し続けるかあまり決めていませんが、とりあえず、思ったよりもすごい時間がかかってしまったので、短期でおろしたり、ということは多分ありません。

「禍言の葉」は、何度も改稿を重ねていたりします。
それというのも、前半はなんとか話が進むのですが、後半に行くにつれて、雰囲気が、自分が思っていたのと違う方向に進んでしまうからでした。本当は、各章の頭に入れているエピソードを集めたような、和風でしっとりしたホラー風味の話にするつもりだったのですが、何がどう間違ったのか、ライトノベルなバトルファンタジーになってしまいました。それに、キャラが濃いせいか、構成が難しい。
都雅や奏たちが、私になじみあるキャラであるせいもあるのか、知人に作品を読んでもらうと「シリーズものの3作目くらいって感じがするね」と言われてしまうので、それもなんとかしないといけないなあと思いながら、なんとか改稿し、この話はもうバトルファンタジーでいいよ! だって主人公がぶっきらぼうで乱暴なのがいけないんだもん! と開き直りました(笑)。


そもそも、都雅は、わたしが中学生のときに誕生したキャラクターでした。作者の自己投影にすぎると言われてしまうと何なので、こそーっと暴露しますが(って結構言ってるけど)キャラ設定の段階で私の性格をなんとなく投影させたので、話し口調とかが書きやすかったです(口悪いんですよ……)。物語の住人なのでもう別物ですけどね。
もともとは、彼女が高校生で、霊能探偵部なるものに所属しており、その探偵部でいろんな事件を力技で解決しちゃうぞ☆ という物語だったので、都雅の他にも色々なキャラクターがおり、しかも都雅には相手役の男の子までいました。「ういっちくらふと 霊能探偵部」っていうタイトルだったかなー(笑)。
都雅の背景設定は当時から変わりなく、他の子はちょっと力がある程度で、都雅だけが仕事もしているプロ、相手の男の子は転校生なのですが(同人誌に収録している番外編「事の始め」(Flashは掲載しています)に名前だけが出てくる御堂くんとか呼ばれてる少年です。下の名前はキラキラしすぎて恥ずかしいので変えます(笑))、協会に所属している子で、学校でおきた事件の解決のためにこっそり学校から雇われていた、という設定でした。
都雅は、セーラー服にマント、御堂少年は学ランに日本刀(か、竹刀)の超能力少年、といういかにも趣味に走ったお話。
ちなみに、その霊能探偵部は理事長の孫娘が部長で、彼女は特殊な力を何かに生かしたいと思ってこの部を作り、理事の権力で(笑)そういう力を持つ子をかき集めていたんですね。都雅が特待で高校に入れたのはそういう背景もあり、本当は「禍言の葉」にその子が出てくることも考えてはいたのですが、話が冗長するのでやめました。

御堂少年の話は、2つほど書きかけがあるのですが、いつかこれもちゃんと書きたいなあとは思っています。もうちょっと年取ったら書けなくなりそうなタイプの話だから(笑)。
ご要望があれば、早くお目見えするかもなー(……とか言ってみる。笑)。

そもそも今のところ「協会」を軸に、「久遠の夢をみて」(すみません、Flashだけ載せています)の世界もつながってくる、割と壮大な物語も考えてはいるのですが(笑)、いったい書き表せるのはいつになるやら、という感じです。

……っと、なんだかとりとめなくなってしまいました。
とにもかくにも、ここまで書くことが出来て幸せでした。無事に最後まで掲載できてよかった。
ご意見ご感想、心よりお待ちしております。
最後まで本当にありがとうございました!







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